
みなさんこんにちは。今回は前回の記事で解説した「スポーツバイク」の魅力解説記事の続きになります。ご覧になられてない方はまずそちらをお読みいただけましたら幸いです。
それでは早速始めていきたいと思います。今回は「ライディングモード」「スリッパークラッチ」「可変ファンネル」の3つについて解説していきたいと思います。
ライディングモード
「ライディングモード」はスイッチひとつでエンジン特性の切り替えが出来るシステムの総称です。アクセルをひねった時のエンジンのレスポンスを変えられるということです。
サーキットなどのスポーツ走行をする時は、アクセルに対してクイックに反応して欲しいので、レスポンスを良くする「スポーツモード」に切り替える。雨の日なんかはあまりクイックに反応すると滑る危険性があるため、レスポンスを下げる「レインモード」なんかが代表的です。ものによっては6段階ほどモードがあるバイクなんかも登場しています。走行条件だけではなく、自分の体調の良し悪しによって「ライディングモード」を変えるなんてことも可能です。「今日はバイクに乗れてないな」と思ったら雨が降ってないけど「レインモード」にしてみるっていうのも可能ですので、ある意味初心者の方には嬉しいシステムなのではないでしょうか。
スリッパークラッチ
「スリッパークラッチ」とは、エンジンブレーキ時に後輪がロックしそうになるのを抑えるシステムです。みなさんはコーナー進入時にシフトダウンをしてクラッチを離した際に後輪がロックした…なんていう経験はないでしょうか?私はあります(笑)
「スリッパークラッチ」は、エンジンブレーキが掛かるとクラッチの操作量に関係なく、「半クラ」の状態になりタイヤがロックするのを防いでくれます。このシステムがあれば、小さいバイクから大きなはバイクに乗り換えたなんていう方や、バイク初心者の方の不慣れな操作であっても「タイヤがロックして転倒」なんてことが起こらなくなるのですから画期的なシステムなのではないかと思います。
可変ファンネル
「可変ファンネル」とはエンジンの吸入側(空気を取り入れる部分)に取り付けられている「ファンネル(空気をより多く取り入れられるように取り付けられている部品)」を、エンジンの回転数に応じて付けたり離したりできるという代物です。「可変ファンネル」は、低中速時のトルクが欲しい時には取り付けられて低速トルクを向上させ、パワーが欲しい高回転時には切り離されるという構造を持っています。
パワーがあることが求められる「スーパースポーツ」のジャンルでは、どうしても低速トルクが犠牲にされて高回転しかまともに使えないという状況になりがちですが、この「可変ファンネル」があることによって、低速トルクを犠牲にせずに、高回転時のパワーを両立させているという画期的なシステムです。
この「可変ファンネル」が採用されている車両は、私の知る限り、ヤマハ・YZF-R1(他にもありましたら申し訳ございません)しか知りませんが、これからどんどん採用されていく車両が増えてくるのではないでしょうか。
最後に
いかがだったでしょうか。「運転するのが難しい」と思われる「スポーツバイク」ですが、紹介したような最新鋭技術によって、初心者にも運転出来るように作られています。ですので、みなさんもバイクを選ぶ際は「スポーツバイク」も検討してみて下さいね。それでは今回はこの辺で。
では。