
ゴルフショップへ行くと、店内にたくさんのゴルフクラブがあります。しかし、あまりに数が多すぎて初心者の方はどれを選べば良いのか分からなくなってしまいます。ゴルフクラブをどんな基準で選べば良いのかということに焦点を当てて解説していきたいと思います。
ドライバーの選び方
ほとんどのゴルファーは、ショートホール(パー3のホール)以外の1打目にドライバーを使用します。シャフトが長い方が飛距離も伸びるため、長いものを選びがちですが、長くなるとその分振りにくくなるため、ボールが曲がりやすくなります。さらに、最近発売されているドライバーの多くは、飛距離をうたい文句にしている商品が増えてきたことから、シャフトの長いものがほとんどですが、飛距離は二の次でOBを減らすのが目的ならシャフトが短い45インチ前後のものを選んだ方がよいでしょう。"重さ"と"シャフトの固さ"も人それぞれですが、自分が振り切れる重さのものを選ぶようにしましょう。
ミスを減らすためにも大きなヘッドを選ぶことも良いと思います。スイートスポットが広くなり、当たりやすくなりますので、初心者にはミスが少ない、使いやすいゴルフクラブと言えます。
フェアウェイウッドとユーティリティーの選び方
フェアウェイウッドは3W・4W・5W・7W等あり、ロングホール(パー5)の2打目や、ドライバーでの1打目が失敗した場合に使用することが多いクラブです。しかし、ドライバーよりもスイートスポットが狭く、アイアンに比べてシャフトも長いので初心者の方には難しいクラブです。ですので私は初心者にはおすすめしません。
フェアウェイウッドの仲間にユーティリティーというものがあります。こちらは"フェアウェイウッド"と後述する"アイアン"の中間に位置するクラブで、フェアウェイウッドよりシャフトが短いのが特徴で、アイアンよりもスイートスポットが大きいのが特徴です。ユーティリティー自体はフェアウェイウッドの仲間ですが、ユーティリティーの見た目には"フェアウェイウッドよりのもの"と"アイアンよりのもの"があります。これは好みの問題もありますが、シャフトの長さやスイートスポットの広さ、操作性に影響している部分があります。
初心者の方には、フェアウェイウッドよりもユーティリティーの方をおすすめします。フェアウェイウッドよりは飛びにくいですが、その分弾道も低くなるのでOBが少なくなります。
アイアンの選び方
ゴルフのレッスンで初心者が、一番最初に練習するゴルフクラブはアイアンだと思います。コースでも一番使用頻度が多く、基本中の基本のクラブであるといえます。ヘッドはキャビティタイプ(ヘッドの側面が凹状)のものもあれば、マッスルバック(ヘッドの側面に凹凸がないもの)もあります。初心者の方には迷わずキャビティタイプをおすすめします。ソール幅が広いのでボールが高く上がりやすく、大きなミスに繋がりにくいので、スコアメイクもしやすくなります。マッスルバックは"打感"と"操作性"がよいという特徴がありますが、初心者にはそこまで重要な要素ではないので、おすすめしません。ボールが上がらない上に、ボールが曲がりやすくミスすると飛びません。
シャフトもスチールシャフトとカーボンシャフト、さらにはミックスされているものもありますが、基本的には個人のクラブを振る速度に影響して選ぶものが変わってきますので、どちらが良いのかは一概に言えません。しいて挙げるならば、力のある方(振る速度が速い方)はスチールシャフト、力のない方(振る速度が遅い方)はカーボンシャフトが向いていると言えるでしょう。
アイアンはセット販売が基本です。昔は3番アイアンからウェッジまでがセットでしたが、ユーティリティーなどの登場により、現在では6番アイアンからピッチングウェッジまでが主流になっています。
ウェッジの選び方
グリーン周り(男性なら100ヤード以内、女性なら50ヤード以内) で使用されるゴルフクラブです。その為、シャフトの硬さはアイアンと同じ方が良いのですが、少し重量感のあるものをおすすめします。ゆったりとしたスイングが出来ます。
ウェッジはアイアンと違ってヘッド形状があまり昔から変わらないクラブです。基本的にフルショット(フルスイング)をするクラブではないので、どれを選んでも大差ありません。
パターの選び方
よく「ドライバーでもパターでも1打は1打」と言われますがその通りです。グリーンまでナイスショットして来ても、パターが2打以内で決まらなければよいスコアで終わることは出来ません。初心者は、芝目なども読めない為、まず打ったボールがまっすぐに転がりやすいマレット型を選ぶのがよいでしょう。マレット型の方がカップまでまっすぐに構えやすいです。パターの長さも色々ありますが、しっくりくるものを選びましょう。パターはクラブの中で一番感覚重視で選んでも良いクラブといえます。
クラブの本数について
クラブの本数は規定で"14本"までと定められていますが、初心者の方は"14本"用意する必要は全くありません。大切なのは"自分が得意なクラブだけ"を使うことです。100切りを目指すだけなら、ドライバー、7番~9番アイアン、ピッチングウェッジ、パターだけの6本で十分だと言えるでしょう。全くの初めての方なら上の画像のような"初心者セット"で十分だといえるでしょう。初心者セットも14本入っていませんが、必要最低限のクラブは揃っています。リンクになっていますので、気になる方はご覧になってみて下さいね。
いかがだったでしょうか。種類が多いゴルフクラブではありますが、この記事を読んで大体の選び方はご理解いただけたかなと思います。
リンクを貼っておきますので、どんなクラブがあるのか調べてみて下さい。みなさんのクラブ選びの参考になれば幸いです。
では。