
みなさんこんばんは。けいともです。
今回は「はたらくくるま解説シリーズ」ということで、フォークリフトについて解説していきたいと思います。
フォークリフトは運輸業や工場などでよく使われる馴染みのある機械ですので、ご存知な方も多いのではないでしょうか?
その前に前回はオールテレーンクレーンについて解説させていただきましたが、記事はご覧になっていただけたでしょうか?まだ記事を読まれていない方は下にリンクを貼っておきますので、そちらから読んでいただけますと幸いです。
それではさっそく今回の解説をしていきましょう!!
フォークリフトとは!?

フォークリフトの用途と解説
フォークリフトとは、油圧を利用して昇降および傾斜が可能な荷役用のつめ(フォーク)を車体前面に備えた荷役自動車です。国際標準化機構では、英語: forklift truck と呼称しています。
日本では以下の3つの条件を満たすものが「フォークリフト」であると定義しています。
- フォークなどの貨物を保持する装置が装備されている。
- マストを保有する。
- 動力を持って走行、フォークなどの昇降を行う。
フォークリフトの操作については基本的にフォークの上下操作とフォークの角度を変えるチルト操作が基本です。
フォークリフトによってはレバーで2本のフォークの間隔を調節出来たり、フォーク全体を左右に動かせるものがあります。
フォークリフトの動力に関しては、「エンジン式」もあれば「バッテリー式」のものもあります。
「バッテリー式」は静音性が高いのが特徴で、小型フォークリフトの50%以上が採用しております。
フォークリフトの種類


フォークリフトは細かく分けると様々な種類がありますが、ここでは代表的な2種類について解説させていただきます。
上の画像の「カウンターフォークリフト」と呼び、一般的なフォークリフトです。
正式には「カウンターバランスフォークリフト」と言い、座席に座ってフォークリフトを操作し、ハンドルで進行方向を決めます。車体の後ろに重りとなるカウンターウェイトがついているため安定性が高く、左右に広がったような荷物を運ぶときも転倒しにくくなっており、バランスを保って運ぶことが出来ます。
下の画像は「リーチフォークリフト」と呼び、カウンターフォークリフトより背が高く、停止した状態でもフォークであるツメの部分が前後に動きます。
基本は立ったまま操作するフォークリフトです。タイヤが90度近く左右に動くので小回りがよく利き、狭い場所で使いやすいので、屋内でよく使用されます。ただし、背が高いのでバランスは悪く、転倒することも多くなるのでカウンターフォークリフトよりも操作に注意が必要です。(小回りが非常によく効くので慣れるのには時間が必要)
他にも「サイドフォークリフト」なども存在しますが、ここでは割愛させていただます。
フォークリフトの歴史
1920年代にアメリカ合衆国のエール社やクラーク社などの複数の企業によって開発されたのが始まりです。
日本では1939年(昭和14年)に日本輸送機製作所(現:三菱ロジスネクスト)がガソリンではなく蓄電池で作動する「腕昇降傾斜型運搬車」として開発しましたが、普及はしませんでした。第二次世界大戦後に進駐軍が持ち込んだことにより注目を集め、それ以後は日本国内の様々なメーカーによって開発されるようになり、日本でも普及しました。
フォークリフトの製造会社

日本でフォークリフトを製造している会社は複数ありますが、代表的な会社を紹介します。
トップシェアを誇る「豊田自動織機」は「トヨタ自動車」の母体となったメーカーです。昭和31年よりフォークリフトを製造しており、小型~大型の幅広いクラスの製造を行っております。
「三菱ロジネクスト(旧:ニチユ三菱フォークリフト)」はバッテリー式のフォークリフトを初めて販売したメーカーで、ディーゼルエンジンに強く、他のフォークリフトメーカーに採用されるほどのエンジンを製造していることが特徴です。
「コマツリフト」はバッテリー式フォークリフトに力を入れておりますが、エンジン式フォークリフトでも中型~大型クラスのラインナップが豊富です。
「住友ナコフォークリフト」は日本の住友重工業とアメリカのNacco社が合併して誕生した会社で、日本の先進技術とアメリカ製品の頑丈さを併せ持ったフォークリフトを製造・販売しております。
最後に
いかがだったでしょうか?
今回はフォークリフトについて解説させていただきました。
実は私もフォークリフトには良く乗りますが、非常に便利な機械ですので重宝しております(笑)
次回以降もクレーン車関係の記事や、他のはたらくくるまについて解説していきたいと思いますので、そちらの記事も読んでいただけますと幸いです。
それでは今回はこの辺で。
では。