
みなさんこんばんは。けいともです。
前回は「オールテレーンクレーン」について解説させていただきましたがいかがだったでしょうか?まだ記事を読まれていない方は下にリンクを貼っておきますので、そちらから読んでいただけますと幸いです。
今回は、クレーン車紹介シリーズの締めということで、「クローラークレーン」について解説していきたいと思います。
クローラークレーンとは?

上の画像が「クローラークレーン」と呼ばれるクレーン車となります。
何よりも最大の特徴は走行部が今までのタイヤではなく、無限軌道(クローラー)になっているということです。
ちなみに俗にこの機構を「キャタピラ」といいますが、これも商標登録されたものですので、正式名称ではありません。
この無限軌道(クローラー)のおかげでタイヤに比べ設置面積が広く、軟弱地盤での作業に向いています。
つり上げ荷重も他のホイールクレーン(走行部がタイヤになっているクレーン車)に比べると、大きいものが多く、最大で1600tまでつり上げられるものも存在します。
当然小さい「クローラークレーン」も存在し、「車両積載型トラッククレーン」と同等クラスの最大2.9t吊りのクラスのものもあります。
つり上げ荷重の小さい「クローラークレーン」は、多くの他のホイールクレーンと同じく、伸縮式のブームが採用されていることが多いですが、つり上げ荷重が大きい「クローラークレーン」はブームがラチス構造(トラス構造)のジブが採用されており、伸縮することが出来ません。(長さを変えたい時は一度地面にブームを下ろしてから継ぎ足す必要があります)
走行部が無限軌道(クローラー)になっているため、公道走行は不可能となっております。作業現場への運搬の際は、クレーンを分解してトレーラー等で運搬する必要があります。
トレーラー等で部品を運搬しないといけないということは、前回紹介した「オールテレーンクレーン」と同じではありますが、「オールテレーンクレーン」の走行部(キャリア)は公道走行出来ますが、「クローラークレーン」は走行部もろとも運搬する必要があります。
街中で「クローラークレーン」を探すとすれば、基本的に作業現場一択となりますが、興味ある方は探してみるのもいいかもしれませんね。(目を凝らせば意外と見つかるものですよ)
最後に
いかがだったでしょうか?
今回でおおまかな「クレーン車の紹介」のシリーズは一旦終了となります。今後は、各クレーン車の掘り下げやクレーンの法律、クレーン車の事故、メンテナンス関係など様々な視点でクレーン車というものを紹介していきたいと思いますので、そちらの記事も読んでいただけますと幸いです。
それでは今回はこの辺で!
では。