橋を吊り上げろ!!オールテレーンクレーンとは!?【はたらくくるま】

みなさんこんばんは。けいともです。

今回は「クレーン車解説シリーズ」&「はたらくくるま解説シリーズ」ということで、オールテレーンクレーンについて解説していきたいと思います。

オールテレーンクレーンは以前紹介したラフテレーンクレーンよりも大きな吊り上げ荷重を誇るクレーン車です!!

その前に前回は高所作業車について解説させていただきましたが、記事はご覧になっていただけたでしょうか?まだ記事を読まれていない方は下にリンクを貼っておきますので、そちらから読んでいただけますと幸いです。

それではさっそく今回の解説をしていきましょう!!

オールテレーンクレーンとは!?

画像は「wikipedia」より引用/著者・DEMAG-ALEX

オールテレーンクレーンの用途と解説

オールテレーンクレーンは荷物を吊り上げて移動させ、なおかつ自身も移動することが出来る「ホイールクレーン」の一種で、車両部とクレーン部で別々の運転席を有しているのが特徴です。

見た目は「トラッククレーン」のようですが、「ラフテレーンクレーン」と同じような悪路走行性能を有しており、「トラッククレーン」と「ラフテレーンクレーン」の利点を合わせたようなクレーン車です。

ステアリング方式もラフテレーンクレーン同様、通常走行用の操舵モードとは別に、作業場所への進入や位置調整のために、異なる操舵モードもサポートされており、 軸数の少ないシャシは通常走行時に後軸を操舵しませんが、モードを変えることで、同相操舵、逆相操舵も可能です。 逆相にすると回転半径が小さくなり、同相にすると、車体の向きを変えずに斜めに走行(いわゆるカニ走行)出来ます。

最大つり上げ荷重についてはラフテレーンクレーンよりも大きいものが多く、日本国内では最大65t(トン)吊り~1,200t(トン)吊りクラスまでが主流になっております。

ただ最大吊り上げ荷重が大きい分車両サイズも大きくなっており、ラフテレーンクレーンのほとんどが2軸(4輪)のタイヤですが、オールテレーンクレーンは最大9軸(18輪)のタイヤを有しております。(日本国内では道交法の関係で8軸まで)

ただし、それだけ大きなクレーン車となりますので、公道走行をする際は分解搬送をする必要があり、分解した部品を別途トレーラーやトラックで運ばないといけません。

ラフテレーンクレーンに比べ、高速走行も得意であり、最高速度は80km/hまで出ることもあります。

公道走行時の運転免許については、ラフテレーンクレーンは「大型特殊車両免許」が必要ですが、オールテレーンクレーンについては「大型自動車免許」で運転が可能です。

ラフテレーンクレーンに比べると重量物を吊り上げられることから、競技場の建設や橋や工作道路の建設など大きな建設現場で活躍することが多いクレーン車となります。

日本でもオールテレーンクレーンは見かけることは出来ますが、ヨーロッパでは非常に需要のあるクレーン車で、その市場規模は日本の約10倍となっております。

オールテレーンクレーンの歴史

画像は「wikipedia」より引用/著者・Trans5885

1975年頃GOTTWALD社が、ラフテレーン機能を持つトラッククレーンとして、オールテレーンクレーンを最初に開発したのが始まりとなっております。

1987年にユーザーがドイツから75t吊り、100t吊りの2モデルを輸入し、日本にオールテレーンクレーンが導入されました。

日本メーカーでは1990年に住友建機(現:住友重機械建機クレーン)が初の110t吊りオールテレーンクレーンを開発しました。

オールテレーンクレーンの製造会社

画像は「Pixabay」より引用

日本でラフテレーンクレーンを製造している「加藤製作所」「タダノ」「コベルコ建機」は同様にオールテレーンクレーンも製造しております。前述の「日立住友重機械建機クレーン」は既に生産終了となっております。

ヨーロッパで主流になっているクレーンですので、特にドイツメーカーが力を入れており、「リープヘル社」「グローブ社」等が製造しております。

アメリカの「テレックス社」はクレーンブランド「デマーグ」としてオールテレーンクレーンを販売しておりましたが、2019年に日本の「タダノ」にクレーン部門を売却しております。(現在も「デマーグ」ブランドはタダノから販売されております)

オールテレーンクレーンは特に「リープヘル社」が強く、最大吊り上げ荷重を誇る1,200t(トン)吊りは他社が製造していないクラスであることから、日本でも見ることが出来ます。

最後に

いかがだったでしょうか?

今回はオールテレーンクレーンについて解説させていただきました。

このサイトのメインである「クレーン社」ですので少し力を入れて記事を書いてみました(笑)

次回以降もクレーン車関係の記事や、他のはたらくくるまについて解説していきたいと思いますので、そちらの記事も読んでいただけますと幸いです。

それでは今回はこの辺で。

では。

2020年4月11日更新 動画版を製作しました!!

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